【新唐人2014年12月12日】雨傘運動75日目の12月11日、香港警察は警官7千人を投入して、民主派団体の最大拠点だった金鐘(アドミラルティ)で強制排除を実施しました。最後まで抗議を続けていた学生や市民249人が逮捕されました。
午前9時、香港高等裁判所の占拠禁止令が読み上げられ、10時半ごろからバリケードの撤去が始まりました。撤去作業は4時間続きましたが、大きな混乱はなく、一部の市民や学生がプラカードを掲げて撤去に抗議しました。
記者
「ここは金鐘の夏愨道(Harcourt Road)です。私の後ろが禁止令の最後のバリケードです。多くの民主派議員があちらで、法律的責任を負う覚悟で待機しています」
「人民代表大会は我らを代表しない。引き続き居残り、最後まで抗う」
抗議者らは、強制排除は雨傘運動の終わりではないと強調しました。
民主党主席 李柱銘氏
「民主の種はすでにまかれ、水をやると将来実がなります。だからこの民主運動は成功しました。学生たちの心の中にすでに民主の火が点り、強権はそれを消すことができないからです」
公民党主席 余若薇氏
「これは新ライオンロック精神です。以前の古いライオンロック精神は生活のためでしたが、今回は生命の意義のためです」
警察は午後4時から、抗議を続ける人たちを拘束し始めました。民主派の立法会議員十数人や学生団体のメンバー、弁護士、芸能人などが次々警察に強制連行されました。中には80代の年配者もいました。
香港学生連合会 周永康秘書長
「この運動はまだ勝利していません。でも失敗ではありません。だからしばらく中断すると言うべきでしょう。しかしきっと続きます。今後半年で雨傘運動の後半を目にすることができるでしょう」
強制排除は夜9時まで続きました。学連の周永康(アレックス・チョウ)秘書長らは最後の逮捕者となりました。
金鐘(アドミラルティ)の幹線道路、夏愨道(ハーコートロード)は夜10時45分ごろから、車両の通行が全面回復しました。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/12/12/a1160762.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)